昭和の新日本プロレス 幻の「オールスター戦」尻切れ上映にファン「えーっ!」
元新日本プロレス専務取締役兼営業本部長で“過激な仕掛け人”と呼ばれた新間寿氏が実行委員長を務めるイベント「昭和の新日本プロレスが蘇る日」が7日、後楽園ホールで1254人の観衆を集めて行われた。
坂口征二氏、藤波辰爾、初代タイガーマスクなど、レジェンドレスラーらによるトークショーと過去の名勝負の映像で、プロレスが熱かった時代を振り返るイベント。
新間氏は先日、79年8月26日に行われた「夢のオールスター戦」の全試合を収録した映像を発見し、この日に史上初公開すると話していたが、公開されたのは2試合だけで、しかも尻切れの形で終わり、客席からは「えーっ」「延長」などの声が噴出。だが、アントニオ猪木-ストロング小林戦、初代タイガーマスク-ダイナマイトキッド戦などの名勝負が上映されたときは、客席から昭和の熱気が蘇ったかのような、拍手と歓声が起こった。
新間氏は最後に「昭和の新日本プロレスは、一言で言えばすごいプロレスでありました。今のプロレスは新日本プロレスが一生懸命頑張ってくれている。新日本プロレスという名前がある限り、私たちはその思い出とともに生き続けることができます」などとあいさつ。さらに、「今のプロレスは楽しいプロレスです。格差のない、多くの人々が競争のない、自由な6メートル45センチ(四方のリング)を縦横に使って、習得した技を見せ合いっこしております。それはそれで楽しいプロレス。いいじゃないですか」と、今のプロレスに対する思いも明かした。このイベントは来年3月に東京・京王プラザホテルで第2回を行うこと予定している。