WRESTLE-1・大森、征矢に“ゲットワイルド”再結成呼びかけ
「プロレス・WRESTLE-1」(9日、後楽園ホール)
8月上旬に右肩を負傷して欠場中だった征矢学が復帰戦を行い、かつてのタッグパートナーで全日本の大森隆男に敗れた。2人は全日本の名物コンビ“ゲットワイルド”で人気を集めたが、征矢が13年の末に全日本を退団し、その後にWRESTLE-1入りしたことでコンビは活動停止。そして、9月に征矢が復帰戦の相手に大森を指名したことで、コンビではなく一騎打ちの形ながら約3年ぶりに同じリングに立った。
2人はともに“ゲットワイルド”の入場曲だったTM NETWORKのヒット曲「ゲットワイルド」で入場。「ワイルド!」と叫びながらのチョップ合戦などを広げると、ファンは大喜び。熱い戦いは最後、大森が雪崩式岩石落とし、アックスギロチンドライバーと大技をたたみ掛け、アックスボンバーの連打で征矢をねじ伏せた。
試合後、大森は「アニキ、相変わらずタフでクールでワイルドだな」などと久しぶりに“ワイルド問答”を展開し、「オレたち、もう一回手を合わせてワイルドの道を一緒に極めないか」と、“ゲットワイルド”再結成を呼びかけた。
これに対し、征矢は「泣いてねえ」と言いながらもリング上で涙を流したが、「大森さんとタッグを組みたいところだが、あなたもオレと復帰戦をするときに寝ずに考えたと言ったよな。じゃあ、オレも1日寝ずに考えさせてくれ」と返事は保留。続けて「オレは稲葉(大樹)が持っているベルト(WRESTLE-1チャンピオンシップ)、あれにどうしても挑戦したいんだ。今、オレには実績がないから、必ず実績を作って、WRESTLE-1のベルトに挑戦します」と挑戦をアピールした。
花道を引き揚げた後も、大森は「ボクから呼びかけたように、タッグ結成には大いに興味があります。1回タッグを組んで、ワイルドの道を極めることができないまま、そういう状態になってしまったんでね、やり残した部分が。もう一回、彼には前向きに考えてほしいな、と思います」と熱烈ラブコールを送った。
征矢は「WRESTLE-1でやらなきゃいけないことがありますから。必ず実績を作る。挑戦者決定戦でも何でもやってやる」とWRESTLE-1チャンピオンシップ獲りへの意気込みを熱弁。大森の呼びかけについては、「そんなに焦らないでくれ。オレもちゃんと寝ずに考えます。全日本プロレスさんが許すのであれば、近々あるタッグリーグのエントリーも考えます」と塾考する考えを示しつつ、“ゲットワイルド”で全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦参戦も示唆した。
また、この日に行われたWRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップは王者の児玉裕輔がジェイ・フレッディーの挑戦を退けて2度目の防衛に成功。WRESTLE-1タッグチャンピオンシップは王者のカズ・ハヤシ、鈴木鼓太郎組がKAI、村瀬広樹組の挑戦を退けて初防衛に成功した。