スターダム・イオが美闘との頂上決戦制してV7!来年3・9に10周年自主興行開催
「プロレス・スターダム」(30日、東京・後楽園ホール)
ワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオが美闘陽子の挑戦を退けて7度目の防衛に成功した。
“天空の逸女”イオと12年に一度は引退したが、今年6月に復帰し、夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」を制して完全復活を果たした美闘の頂上決戦。約5年ぶりの一騎打ちは、多彩なキックを中心に攻める美闘に対し、イオは得意の華麗な空中殺法と4の字固めなどの足攻めを中心に応戦した。
20分近い激闘は終盤、美闘が得意のBドライバー連発、かかと落としをたたみ掛けて追い詰めるも、イオは気迫で立ち上がり、掌打のラッシュから原爆固め、ダルマ式原爆固めを連発。最後は月面水爆でトドメを刺した。
試合後は、「オイコラ、美闘陽子!とんでもなくすばらしいレスラーですよ、アナタは。とにかく楽しかった。今日はどうもありがとう」と健闘をたたえたイオ。美闘は「イオさんが守り続けてきた赤いベルト、その価値はとてつもなく重いものでした。イオさんと戦えてうれしかったし、辛かったけど本当に楽しかったです。ありがとうございました」と感謝した。そして、イオは来年3月9日に後楽園ホールでデビュー10周年自主興行を行うことを発表した。
インタビューでは「(美闘は)4年のブランクがあったかもしれないけど、その間に彼女に何があったとか私には分からないし、そんなことどうでもいいやと思えるぐらい、リング上のあの瞬間が楽しかったし、ヒリヒリした」と試合を振り返ったイオ。「スターダムの四天王はお客さんが決めることかも知れないけど、私の中で、その時その時、何度戦ってもすばらしい試合ができる相手の四天王の1人に美闘陽子はなったかなって思います」と、美闘が宝城カイリ、岩谷麻優と並ぶ四天王の1人になったことを認めた。
最後には、WWE殿堂入りの元レスラーでスターダムのコミッショナーを務めるメドゥーサさんから「グッドファイト」とたたえられた。
また、アーティスト・オブ・スターダム選手権は王者の木村響子、木村花、花月組が渡辺桃、ジャングル叫女、美邑弘海組を下して初防衛に成功。ワンダー・オブ・スターダム選手権は王者の宝城カイリがチェルシー・グリーンを下して3度目の防衛に成功した。