武藤敬司、ノア新会長・内田氏にライバル心 DDT竹下には感心
「プロレス・WRESTLE-1」(2日、東京・後楽園ホール)
武藤敬司が全日本プロレス時代の同僚で、IT企業のエストビー株式会社に事業譲渡したノアの新会長に就任した内田雅之氏にライバル心を燃やした。
この日、武藤は黒潮“イケメン”二郎と組んで、DDTから参戦した竹下幸之介、アントーニオ本多組と初対戦。3カ月ぶりの復帰戦だったが、ドラゴンスクリュー、4の字固めなどの得意技を繰り出し、最後は自ら閃光魔術で本多を仕留めた。
試合後、武藤は「ほとんど予備知識がない中、竹下ってのは若くていい選手だな」と、21歳の前KO-D無差別級王者に感心。これにジェラシーを感じたのか、黒潮が「オレは竹下より上ですか、下ですか」とたずねると、「現状はあっちの方が体型はできてるよ。お前はジャケットに隠れてて、アイツと比べたら貧相だぞ」と斬り捨てた。
それでも、黒潮が「そんなこと言わないでください。レッスルワンを替えていきますから。まずは武藤さんのカバン持ちから始めたいと思います」と食い下がると、「お前はカバンをなくしそうだな」と苦笑しつつも、「まあまあ。オレは見ているから」とエールを送った。
また、DDT勢との対戦には「DDTがどうとか言うより、自分自身の戦いだからね。(8月11日の)横浜から試合やってないんで、さすがに“元天才”と言われてもね、リングで動いてないと、DDTのアイツらに失礼だと思うし」とコメント。続けて、「そんな中で、元同僚の、元全日本社長の内田さんが今度はノアの会長になるって。よく老け込まないでそんなことやり出すなって。ある意味、こっちの闘争心に火をつけるというかさ、オレも若いヤツらにはリング上では押されてしまうけど、自分の闘争心に火をつけて、プロレス道をまい進していきますよ」と、かつての盟友のプロレス界復帰にライバル心を燃やした。
また、WRESTLE-1チャンピオンシップは挑戦者の河野真幸が王者の稲葉大樹を下して2度目の王座奪取。同クルーザーディビジョンチャンピオンシップは王者の児玉裕輔がカズ・ハヤシの挑戦を退けて3度目の防衛に成功した。