ストロング小林、敵地で敗戦も手応え「そこまで力の差感じなかった」
「ボクシング・IBFアジアスーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、ソウル)
敵地で初のタイトル奪取を狙ったストロング小林佑樹(25)=六島=は王者・金藝俊(キム・イエジェン)=韓国=に判定0-3(112-117、112-116、110-119)で完敗した。
強打が自慢の小林は序盤から手数で押し込んだが、ディフェンス技術に優れる王者に巧みにパンチを外された。逆にロープ際でスキを突かれ、有効打を浴びた。最終12回、スタミナ切れの王者に猛攻を仕掛けたが、最後まで捉えきれなかった。
金はIBF世界14位にランクされる強敵で韓国で一番世界王者に近いと目される。格上相手にガッツを前面に出し、善戦したことに韓国ファンからも拍手が送られた。
小林は「負けは悔しいけれど韓国で一番強いと言われている選手を相手に、そこまで力の差は感じなかった。次、頑張ります」と確かな成長を実感した。
昨年大みそか、東洋太平洋王座戦に挑んだが4度のダウンを奪われ、2回TKOで完敗。枝川孝会長は「前に4回ダウンして、今回は1回もダウンしなかったんやから成長よ。あんな(守備的な)タイプはやったことないやろうから、それを経験できたのも今後につながる。12回やってもストロングの方がスタミナがあった。敵地でも物おじしないし、外国向きかもしれんな。25歳やし、これからが楽しみになる」と、高評価を与えた。