小関桃、実力差で圧倒4回TKO勝利 世界女子史上2位17度目の防衛!
「ボクシング・WBC世界女子アトム級タイトルマッチ」(11日、後楽園ホール)
王者・小関桃(青木)が、日向野知恵(スパイダー根本)を4回TKOで下し、1年ぶり17度目の防衛に成功した。1回から鋭いパンチを当て続け、実力差で圧倒した。
「今回、求められている内容のハードルが高いのは分かっていた。良かった」と振り返った。17連続防衛は、女子ではセシリア・ブレークフス(ノルウエー)の持つ18に次ぐ世界2位の記録。「記録は重く尊いものと、ひしひしと感じる」と自負するが、皮肉にも記録を伸ばせるかどうかの瀬戸際にいる。
有吉将之会長は「初代王者で私にも愛着のあるベルトだが、また1年待たされるとなると、上の階級も積極的に考えなければならない」と、挑戦者のいない現実を嘆いた。
小関も「みすみすベルトを手放すのも寂しいし、新しい扉を開く気持ちもあるし、2つの思いで揺れている」と複雑な表情。来年は大きな転換期になりそうだ。