武蔵、ホースト両氏が協力、キックボクシング振興会が設立 来春大会開催へ

 国内の多数あるキックボクシング団体と連携して、競技の地位向上を図るキックボクシング振興会の発足会見が22日、日体大世田谷キャンパス内で行われた。

 キックボクシング業界には統一した競技団体が確立されていないことから、かつてK-1で活躍したアーネスト・ホースト氏を大会エグゼクティブプロデューサーに、武蔵氏を大会アドバイザーに迎え、プロ、アマチュアの各大会を企画したり、競技の普及を図ったりする。

 来年4月、5月に最初の大会を行う予定で、日本にある各団体の王者に出場してもらえるよう、呼びかけているという。また、ブラジル、オランダ、ベラルーシ、中国といった各国からも選手を集める方針。理事長の土居龍晴氏(ホーストカップ代表)は「ご協力の賛同をいただけるように趣旨を説明させていただいています。ご参戦のご協力の要請をしております。引き続き、コンプライアンスの方は重視して、選手、ファン、世間の求めるマッチメークをしたい」と語った。

 現段階ではどの団体に呼びかけているかについては、「具体名は控えさせていただきたい」(土居理事長)としたが、RISEなどの各団体と連携していくと見られる。

 今後については来年1月に来年4月、5月に予定している大会についての会見を開くとしている。開催形式がトーナメント形式になるのか、ワンマッチ形式になるのかは未定。

 また、コンプライアンス面にも気を配る方針で、過去5年以内に刑事事件のあった選手、関係者の在籍するジム・道場は起用しないといった内規も定める。各大会への選手オファーやファイトマネーの高騰といったトラブルを防止するためのコミッション機能も担う方針も示した。

 ▽アーネスト・ホースト・エグゼクティブプロデューサー 「K-1のように世界中とコラボレーションできるようにこの振興会は大切になってくると思う。メディアなどを通してK-1時代のように、キックボクシングも大きくなれるのではないか」

 ▽武蔵大会アドバイザー 「自分が長い間戦ってきたキックボクシングという素晴らしい格闘技、武道がよりスポーツとして確立され、若者たちが夢を抱けるリングをつくれるように頑張ってまいります」

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