プロレス団体のリアルジャパンは２４日、都内で会見を開き、１２月７日の東京・後楽園ホール大会で、狭心症のため１５年３月から欠場している初代タイガーマスクが復帰戦を行うことを発表した。

　対戦カードは初代タイガーマスク、スーパー・ライダー、折原昌夫組－雷神矢口、アレクサンダー大塚、田中稔組戦。会見に出席した初代タイガーマスクは１年８カ月ぶりの復帰戦へ、「ベストの体調かどうかは自分でも分かりません。ただ、コーナーポストの上には上がってみたい。そういう夢は果たしていこうと思っています」と冷静な口調で意気込みを示した。

　だが、そこに対戦相手の矢口が有刺鉄線バットを持って登場。「きょうは乱入じゃないから。オレと一緒にやっています大仁田厚から初代タイガーマスクにコメントを持ってきました」と会見に割り込み、「大仁田厚は来年で引退。今回は本当の引退と言っています。来年ぜひ、引退前に、立ち消えになってしまった初代タイガーさんとのライバル対決を望んでいるわけですよ、大仁田は。電流爆破、これがいい刺激になるんじゃないですか、心臓に」と、大仁田からの電流爆破マッチ要求を伝えた。

　これについて初代タイガーマスクは「意気込みには応えたいですが、ボクの体調次第、７日の試合、来年の試合の体調を見て、それに応えられるようでしたら、大いに頑張っていきたい」と返答。電流爆破戦については「電流爆破よりＡＥＤ（自動体外式除細動器）が必要じゃないかと。ちょっと考えないといけない」と自身の体調にからめた冗談を交えながら、検討する考えを示した。