格闘技イベントＲＩＺＩＮを運営する「ＲＩＺＩＮ　ＦＦ」は２６日、都内で会見を開き、大みそかにさいたまスーパーアリーナで行う「ＲＩＺＩＮ　ＷＯＲＬＤ　ＧＰ　２０１６　無差別級トーナメント」で女子柔術家のギャビ・ガルシア（３１）＝ブラジル＝と女子プロレスラーの神取忍（５２）＝ＬＬＰＷ－Ｘ＝が総合格闘技（ＭＭＡ）ルールで対戦することを発表した。

　“ミスター女子プロレス”の異名を持つ神取忍が対戦を希望して実現した一戦。身長１８６センチ、体重１１１キロと男子顔負けの筋肉質の肉体の持ち主で“世界最強の女柔術家”と呼ばれるガルシアは「なぜ神取さんが相手になるのか理解できません。他にも私と戦う資格のある選手はいると思いますが、決まったことなのでやります。男であろうと女であろうと母親であろうと、戦う以上はぶっ倒します。ギャビ・ガルシアがどんな選手か思い知ることになるでしょう」と余裕の笑みを浮かべながら、自信示した。

　一方の神取は気合十分の表情。身長１７０センチ、体重７５キロと、体格はガルシアより大きく下回るが、柔道で全日本３連覇、女子格闘技大会Ｌ－１で優勝するなどの実績もあり、「世界女子最強と言われているこの選手、手を上げる人間がいないんだったら、私が手を上げました。ギャビがこれだけ強いんだ、と言われていますが、私はこの選手より大きい選手と戦って、男子とも戦って、規格外の選手と散々戦ってます。恐れることはありません。ギャビの心を折ってやります」と、自身が初めて使ったと言われている「心を折る」という言葉を用いて、闘志をみなぎらせた。