村田諒太30日に世界前哨戦「機会をくれてうれしい」
「ボクシング・10回戦」(30日、有明コロシアム)
ボクシングの帝拳ジムは1日、都内で、所属するWBO世界ミドル級3位の村田諒太が、30日に東京・有明コロシアムでブルーノ・サンドバル(メキシコ)と、ノンタイトル10回戦の世界前哨戦を行うと発表した。
プロ12戦目は希望が通る形で実現した。同興行で発表されていた井上拓真(大橋)の世界初挑戦が、右拳負傷のため中止となった。村田は「最初は冗談で(本田)会長に『自分がやりますよ』と言った。『頭に入れておくよ』と言ってもらっていたが機会をくれてうれしい」と明かした。
今年は海外で3試合すべてKO(TKO)勝ち。「勢いを途切れさせたくなかった。やれるものならやっておきたかった」と言う。サンドバルは好戦的な右ファイターで「自分はプレッシャーをかけて前に出て、相手を殴るスタイル。それが通用するかどうか」とポイントを口にした。
メキシコ人パートナーと3ラウンドのスパーリングも公開した。前に出ながらジャブを突き、鋭いワンツー、ストレートを打ち込んだ。「パンチに体重が乗ってきたので、前に出られる。乗らずにKOを逃す試合があったけど、修正されていると思う」と手応えを感じている。
浜田剛史帝拳代表は「五輪から4年たっていろいろ経験して、世界戦はいつでもできる。相手との交渉はこれからだが準備しておきたい」と、来年をにらんでいる。