尾川「完全決着」内藤「後半狙って…」 注目再戦に意気込み
「ボクシング 日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦」(3日、後楽園ホール)
注目の再戦の前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッションで行われ、王者・尾川堅一(帝拳)は100グラムアンダーの58・8キロ、同級1位の内藤律樹(E&Jカシアス)はリミットの58・9キロでともに1回でパスした。
1年前の12月14日は、王者と挑戦者が反対の立場でリングに上がった。1回に尾川の右ストレートが決まり内藤がダウン。その後、一進一退の展開で迎えた5回、偶然のバッティングで内藤が右目上を大きくカットし負傷判定で王座が交代した。
尾川は「今回は完全決着がテーマ。(前回の内藤の印象は)避けるのがうまいな。パンチを打っても、この方向に避けるのか、ほうって感じ。ただ、攻撃力がないから自信を持って前に出ていける。多少カウンターを食っても踏ん張れる。力まずに倒したい。この試合に勝って国内卒業、世界が見えてくる」と、揺るぎない自信を見せつけた。
内藤は計量を終えると、今回初めて試すという朝鮮ニンジンを煮出した特製スープをゆっくりと口にした。「(前回の敗戦は)相当悔しかった。リベンジしたいという思いがかなうので、率直にうれしい」と、静かな口ぶりの中に闘志をにじませた。
「前回、負傷せず試合が続いていたら自分が勝っていたと思う。向こうは息が上がっていたし、自分は全然体力が余っていた。完全決着を付けたいのはお互いさまと思うのでいい試合になると思う。前半は削って削ってペースを取りに行って、後半狙って行く」とKOによるリベンジを予告した。