京口、復帰戦をKOで飾る 昨年10月に傷害事件で逮捕

 「ボクシング・6回戦」(4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 傷害事件を起こして昨年10月に逮捕された京口竜人(26)=グリーンツダ=が左ボディー一発、1回41秒KOでスーパーマックス・シットダーブニット(タイ)を沈め、1年8カ月ぶり復帰戦を飾った。

 「まずは左から組み立てていき、楽しもうと思った。左ボディーがきれいに入った。感触はありましたね。左ボディーは自分の得意なパンチなので」と秒殺劇を振り返った。

 大阪帝拳からデビューし11年全日本フェザー級新人王を獲得。“辰吉2世”と呼ばれたホープは昨年8月、大阪・貝塚市内でトラブルになった男性の下あごを2回殴り骨折させた。迷い抜いた末、今年9月、グリーンツダに移籍した。

 「復帰が早すぎる」との声や、「ボクシングをやる立場か」などの批判もある。それでも京口にはボクシングしかない。「きょうだけじゃない。ずっと続いていく。僕の毎日の姿勢を見られている。練習から努力していく。頑張っていくから見ていて下さい」と決意を込めた。

 弟・紘人(23)=ワタナベ=は昨年プロデビューし3戦3勝(3KO)。来年にも世界を狙う逸材。「弟に負けじと頑張らないと」と、兄弟世界王者の夢へ兄は再スタートを切った。

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