「タイガーマスク運動」の伊達直人が素顔と名前を公表

初代タイガーマスク(右)と握手を交わす川村正剛氏=後楽園ホール
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 プロレス漫画「タイガーマスク」伊達直人と名乗って児童養護施設などに寄付を行う「タイガーマスク運動」の嚆矢(こうし)となった男性が7日、プロレスラーの初代タイガーマスクが主催する団体リアルジャパンの東京・後楽園ホール大会のリング上で素顔を公開。群馬県前橋市の会社員の河村正剛(43)さんで、子供たちへの支援を継続していくことを熱く訴えた。

 日本中に感動を呼んだ「タイガーマスク運動」を起こした謎の人が素顔を見せたとき、格闘技の聖地は温かい拍手に包まれた。家庭に恵まれなかったという河村さんが子供たちへの支援を始めたのは19年前に都内の児童養護施設を訪問したとき。「当時、施設に子供たちは30数人、それ以降は人数が増えて、70人を超えたとき、このままじゃダメだ。世の中にメッセージを送りたいと決心しました」ときっかけを語った。

 そして、「ある人に協力していただこうと考えました。一定以上の年齢の人ならご存じの方も多い、タイガーマスクの伊達直人です。子供たちのために生き、笑い、死んでいった」と、伊達直人を名乗った理由を説明。「6年前のクリスマス、ランドセル10個を用意して、群馬県にある中央児童相談所に伊達直人の名前を添えてプレゼントさせていただきました」と、最初の「運動」について話した。

 最後に「子供たちは虐待されるために生まれてきたんじゃない。抱きしめられるために生まれてきたのです。この思いを胸に、ボクはこれからも活動を続けていきたいと思います」などと熱く訴えると、観衆からは再び温かい拍手が送られた。

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