拳四朗が3回TKOで初防衛 来年は世界挑戦へ
「ボクシング・東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ」(8日、後楽園ホール)
王者・拳四朗(BMB)が、同級3位のレスター・アブタン(フィリピン)3回1分57秒TKOで下し初防衛に成功した。
1回はジャブがさえ好調な立ち上がり。しかし2回は大振りのアブタンの逆襲に防戦気味となった。しかし3回にはカウンターを何度も決めて一気に攻勢に立った。右カウンターからの連打で最初のダウンを奪うと、立ち上がった相手に左右の連打をまとめてなぎ倒した。打ちまくりながら笑みを浮かべるほどだった。
「右のカウンターがきれいに入ってよかった。ジャブを突いてじっくり行こうと思っていた。早く終わってよかった」とダメージのない顔で振り返った。父親で元日本ミドル級王者の寺地永会長は「相手が大振りでスキがあった。だけど理想のボクシングはまだまだ」と、快勝にも辛口採点。目指すところの高さを見せつけた。
来年は世界挑戦が最大のテーマ。拳は「KOで勝てたので世界につながったと思う」と手応えを口にした。寺地会長は「プロモーターとの相談にもなるが、来春にもやりたい」と頂点を目指す。