大森 王者負傷で12・31世界戦中止「頭が真っ白」
大みそかに島津アリーナ京都で予定されていたIBF世界バンタム級14位の大森将平(23)と王者リー・ハスキンス(33)=英国=の世界戦が中止になったことを8日、大森が所属するウォズジムが発表した。ハスキンスが練習中に足を故障し、7日朝、大森昌治会長に試合のキャンセルを伝えた。
世界奪取だけを考え猛練習に耐えてきた大森は「頭が真っ白」とショックを隠せなかった。けがの詳細は分からないものの「長谷川穂積選手は指を骨折してもやった。チャンピオンの意地を見せて欲しかった」と吐き捨てた。
大みそか戦は急きょ練り直しだ。代わりの世界戦が理想だが、残り3週間で合意するのはほぼ不可能。世界ランカーを相手にノンタイトル戦すら難しい。
大森会長は「(王者側は)ケガが治れば大森を最優先、とは言ってくれている。こっちに貸しがある」と、来年の仕切り直しの一戦に照準。大森も「チャンスは来年」と、この悔しさをハスキンスへ“倍返し”する。