新日本・真壁&本間がワールドタッグ史上初の連覇、1・4東京DでIWGP挑戦へ

 「プロレス・新日本」(10日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)

 「ワールドタッグリーグ」の決勝戦が行われ、真壁刀義、本間朋晃組がIWGPタッグ王者のタマ・トンガ、タンガ・ロア組を下して史上初の2連覇を飾り、来年1月4日の東京ドーム大会で同王座に挑戦することが決定的となった。

 真壁と本間は開始から長時間の場外乱闘で圧倒される苦しい展開。その後もトンガとロアの息の合った兄弟連携やラフファイトに主導権を握られ続けた。そして終盤、孤立した真壁が合体技の波状攻撃を受ける絶体絶命のピンチに陥るが、本間がこけしでトンガを排除して救出。最後は合体技のこけしインパクト、本間のこけしとつないで、真壁がキングコングニードロップでロアを葬り、26分超の激闘にピリオドを打った。

 試合後、本間はリング上で「今日、何度もダメかと思った。でも、みんなの応援があったから勝つことができました」とファンに感謝し、「オレはバカで、のろまで、どうしようもない男で、要領が悪くて、今日までやっとの思いで生きてきたんだ。それはこの男、真壁刀義がいたからだ。オレはずっとずっとあなたとタッグを組んで、てっぺんを目指したいと思う」と感激の演説を展開。そして、「IWGPタッグ行きましょうよ」と、真壁に挑戦を呼びかけると、真壁は「バカ野郎、こんないいコメントの後には何もねえだろ」と苦笑しながらも、「おい、宮城、取ったぞー。IWGPタッグだー。テメエら、見逃すんじゃねえぞー!」と絶叫して呼応した。

 その後のインタビューは真壁の独演会状態。「きつかったな、今回は一番きつかった」と激闘を振り返り、「2連覇だぞ、2連覇。クソみたいなレスラーが2連覇すると思うか。最高だよ最高。これで誰にも文句を言わせねえ」と得意げに話した。

 続けて、「かつてはオレのしもべだったよ。でも、今は立場は同等だと思ったよ。これだけ頑張ってきただろ。今シリーズ、コイツに助けられたの何回ある?もう、同じだよな」と、パートナーの本間を評価。「2連覇して、この先、もちろんIWGPヘビー取るよ。意地でも取ってやる」と、シングル王座奪取にも色気を見せた。

 そして、本間は「オレみたいな何をやってもダメな男が2連覇。改めて、プロレスは夢があるなと思いました」と喜びを実感。「あり得ねえことを起こすのがプロレス。あり得ねえことを起こすのがオレと真壁さん。まだまだ行きますよ。次はIWGPタッグ。今年4月の両国でタマ兄弟に(同王座の)取られて、5月のリマッチでまたやられ、それ以降ベルトにかからなかったオレが、こうやってまたてっぺんに登り詰めることができました。タマ兄弟に2連敗したなら、次、IWGPかけてもらって、2連敗の後、2連勝と行きましょうか、真壁さん」とリベンジ戴冠を誓った。

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