服部力斗がA級昇格初戦で勝利 亡き弟思い「弟を背負っていく」
「ボクシング・ライトフライ級8回戦」(11日、兵庫県三田市総合文化ホール)
亡き弟の遺志を継ぎ世界王者を目指す服部力斗(22)=大成=が諸一宇(尼崎)を判定3-0で下し、A級昇格初戦を飾った。
弟で17歳のプロボクサー・海斗さんが昨年2月24日に慢性骨髄性白血病で亡くなり、「もう来年で2年になる」としみじみ。今も忘れたことはない。
今年は5月にプロ初黒星を喫したが、そこから連勝で締めた。この日は「ジャブが全部当たった。ジャブが効いた。あとは右につなげれば良かったけど、そこが課題」とまだまだ納得はない。
熊本のジムでプロデビューしたが、弟の死去後に弟のジムに移籍。「僕が頑張ることで弟のことを思い出してもらえる。弟を背負っていくことに変わりはない」と言う。
来年は東洋、日本ランカー入りを目指す。「焦る気持ちはあるけど、気持ちだけ先に行っても技術が付いてこないと。もっと練習して、穴のない選手になりたい」。一歩ずつ成長を誓った。