小野心2度目の世界挑戦も判定負け 日本選手タイで世界戦22戦未勝利
「ボクシング・WBA世界ミニマム級タイトルマッチ」(14日、ナコンラチャシマ)
WBA世界ミニマム級タイトルマッチがタイ東北部ナコンラチャシマの屋外特設リングで行われ、2度目の世界挑戦となった同級14位の小野心(33)=ワタナベ=は0-3の判定で、同級王者のノックアウト・CPフレッシュマート(26)=タイ=に完敗した。
14年5月に当時のIBF世界同級王者・高山勝成(仲里)に挑戦して判定負けして以来の世界挑戦となる小野は、サウスポースタイルからジャブ、左ストレートにつなぐまずまずの立ち上がり。しかし3回以降、圧力を強めてきた王者を突き放すことができず、パワー勝負で劣勢に陥った。5回終了間際には左フックを浴びてダメージを負い、10回には左の相打ちのタイミングでショートフックをカウンターでもらってダウン。フルラウンドを戦い抜いたが、流れを変えることはできなかった。スコアは118-109、117-111、118-110。
これで日本選手のタイでの世界戦は通算21敗1分け(日本ボクシングコミッション公認試合に限る)となった。
暫定王者時代から数えて5度目の防衛に成功したノックアウトは14戦全勝(6KO)。14年10月に同級暫定王座を獲得後、3度防衛。今年6月に同級スーパー王者のバイロン・ロハス(ニカラグア)との王座統一戦に判定勝ちし、正規王者に昇格した。小野は30戦19勝(3KO)8敗3分けとなった。