八重樫「超低空アッパー」でV2だ!公開スパーでヒット!ヒット!
「ボクシング・IBFライトフライ級タイトルマッチ」(30日、有明コロシアム)
王者・八重樫東(33)=大橋=が17日、横浜市内のジムで練習を公開した。スパーリングでは、左右のアッパーがパートナーの原隆二(26=大橋、WBO世界同級3位)のボディーとアゴに何度もヒットした。2回の攻防の終盤は激しい打ち合いとなった。
挑戦者で同級8位のサマートレック・ゴーキャットジム(32)=タイ=について大橋秀行会長は「気持ちの強いファイター」と評し「厳しい試合になる」と、激闘を予想する。その点、原は好戦的なスタイルはもちろん、身長も155センチで同じという格好のパートナーだ。
接近戦ならアッパーは効果的な武器だが、八重樫自身は「原に気合が入っていた。(打ち合いは)相手の気合が伝染しただけ。打ち合いにしろどうなるにしろ、自分らしさを出せたらいい」と話した。「まあ、『超低空アッパーを打つ』としておいてください」と、身長162センチの八重樫が最後は自ら“命名”した。
5月の初防衛戦は試合前に左肩を痛め、綱渡りの判定勝ちだった。その後は治療が優先するなど心身ともに厳しい日々が続いた。「今年は個人としてはパッとしない感じが続いていたので、最後は締めたい」と、終わり良ければ-を誓った。