大日本・関本がストロング返り咲き “小橋殺法”で王者神谷を粉砕
「プロレス・大日本」(18日、横浜文化体育館)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権は挑戦者の関本大介が、王者の神谷英慶を下して3度目の王座に就いた。
ストロングBJの象徴的存在である関本超えに燃える24歳の若き王者神谷に対し、筋肉自慢の関本はパワーを利した重い打撃などで厳しく攻め込む。神谷も何度も倒されても立ち上がるなど気迫を前面に押し出し、雪崩式脳天砕きで投げ飛ばす意地を見せた。
だが、最後は、必殺のバックドロップの態勢に入った神谷に、関本が体を浴びせて攻勢に。得意のアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると、そこから首をマットにたたきつける小橋建太氏の必殺技バーニングハンマーで神谷を葬り去った。
試合後、関本は「取ったぞ。バックドロップだけは食らわないよう細心の注意を払って止めました」と充実の表情を浮かべ、「入門したときとは別人。またやりたいです」と、神谷の成長に驚嘆。そして、小橋氏の必殺技でフィニッシュした真意を「ボクは小橋さんが大好きなんで。小橋さんの試合をずっと見て、あそこにたどり着きました」と語った。
一方の神谷は悔しさいっぱいの表情。「今日はこれ以上ない完敗です。ボクにはまだまだ一番上でやっていける実力はないかもしれない。でも、ボクは絶対ここであきらめません。今より強くなって、強い関本さんと戦えるようなチャンスが来たなら、自分がバックドロップで勝ちます」と、目を真っ赤にしながら巻き返しを誓った。