田口の相手カニサレス 身長153センチは過少申告だった
「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)
王者・田口良一(ワタナベ)の5度目の防衛戦の相手、カルロス・カニサレス(ベネズエラ)が25日、都内で練習を公開した。シャドーとサンドバッグを打つ程度だったが、汗びっしょりとなった。
対戦決定時には、身長153センチと発表されたが、そんなに小さく見えない。本人によると「162センチです」と、約10センチ差があった。
石原雄太トレーナーは「田口と2人でビデオを見ながら153センチってことはないだろうと言っていました。160センチくらいを想定して練習してきた。当たっていたのでうれしい。ボディーも入れやすいと思う」と笑顔を見せた。
とはいえ16勝(13KO)無敗の成績は侮れない。「ビデオを見ると、1試合1試合で別人のよう。進化がすごい。強くなっている」(石原トレーナー)と警戒した。
エルナンデス・チーフトレーナーは「完全なボクサー。スピードがあっていい選手。距離の取り方がうまい」と褒めちぎった。田口が全勝の挑戦者を選んだと聞くとカニサレスは「そのことについては感謝している。ただ、選んだ相手を間違えたと思う」と言い放った。
私生活では6歳と4歳の娘の父親。「14歳で結婚(事実婚)しました。世界チャンピオンになったら籍を入れることにしているんです。クリスマスプレゼントもチャンピオンベルトです」と、人生を賭けた挑戦でもあった。田口にとって、手ごわい相手となりそうだ。