金村キンタロー、引退試合で壮絶敗北 若手へは「つぶしのきくうちに…」

金村キンタロー(中央)の引退興行に集まった大仁田厚(中央右)ら選手たち
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 「プロレス・金村キンタロー引退興行」(27日、東京・後楽園ホール)

 1年前に引退を宣言していた“理不尽小僧”金村キンタロー(46)が最後の試合で敗れ、26年間のレスラー人生にピリオドを打った。

 最後の雄姿を見ようと駆けつけた1350人のファンの前で、金村は田中将斗、黒田哲広との親友トリオを結成。今が旬の実力者トリオ関本大介、佐藤耕平、火野裕士組と対戦した。命知らずのデスマッチ戦士は、場外の机上に寝かせた関本へのダイビングボディープレスなど、捨て身の技を繰り出して意地を見せたが、勢いとパワーの差は歴然。3人の波状攻撃をカウント2・9で返す粘りも実らず、最後は関本の原爆固めで壮絶な爆死を遂げた。

 試合後にはセレモニーが行われ、会場に駆けつけた往年のデスマッチ戦士の松永光弘氏、山川竜司氏、“ミスター200%”安生洋二氏らとリング上で握手。腰の骨折のため、この日の試合は欠場となった大仁田厚からは「金村選手、今までいろんなことあったよな。だけど、本当にご苦労様でした」と、ねぎらいの言葉をかけられた。

 金村はあいさつで、「ボクはあんまり苦労したレスラーじゃないと思う。(かつての所属団体W★INGの)茨城社長、ビクター・キニョネスのおかげでメインイベンターにさせてもらって、大仁田さんのFMWに移って、田中将斗、黒田哲広、ミスター雁之助らと戦えたのが大きいです。茨城さん、キニョネス、大仁田さん、冬木(故・冬木弘道)さん、破壊王(故・橋本真也)がいなかったら今のボクはいません」と、恩人、友人らに感謝。左足のしびれが引退の原因となったこともあって、「26年と1週間はあっという間でした。ただ、残る人間に言いたいのは、ボロボロになるから、つぶしのきくうちにやめときや」と、若い世代への“忠告”も忘れなかった。

 そして、10カウントゴングの後には黒田、田中将と最後の“ブリブラダンス”を踊り、別れを惜しむファンにもみくちゃにされながらリングを去って行った。

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