挑戦者の小国、大みそかの世界戦へ予備検診 「僕はあそこが小さい」
「ボクシング・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(31日、島津アリーナ京都)
予備検診が29日、京都市内で行われ、挑戦者で同級5位・小国以載(28)=角海老宝石、王者ジョナタン・グスマン(27)=ドミニカ共和国=ともに異常なしと診断された。
小国は兵庫県赤穂市出身。関西での初世界戦とあり、検診後のトークはノリノリだった。相手の印象を問われると「ペラ、ペラ、ペ~ラ、ペラ」と意味不明な言葉で応答。隣席した阿部弘幸トレーナーに「緊張してます、倒すって言ってます」と通訳させた。
身長172センチで王者を5センチ上回ったが、リーチは0・8センチしか上回らず、ほぼ同じの174・8センチ。検診中にはムキムキに割れた腹筋を見せ付けられるなど、圧倒させられた。
「体つきはすごい。ただただすごい。見せ付けられた。見なけりゃ良かった。顔が小さい。僕はあそこが小さいですけど」と、オチを付けた。
22戦(22KO)のパーフェクトレコードを持つ王者に「正直怖い。22人やって最後まで立ってた人がいない。勝てば周りに『すごい』と言われる。その一言が欲しい。不利とは思うけど日本開催で応援だけが勝っている。応援を力に変えて頑張る」と番狂わせを狙う。
進撃の巨人、赤穂浪士、サンタクロースとコスプレで笑いを呼ぶのが恒例だが、この日はかぶり物なし。勝利のリングでかぶる予定で「すでにネットで購入した」と準備は万端。「皆さん見たいでしょ。見たかったら応援して下さい」と、報道陣にも訴えた。
一方のグスマンもおちゃらけ。検診中は小国の後方でマッスルポーズを披露し、首をかくポーズなど、悪のり。「彼より私はスピードもパワーもある。試合が終わったら観光したいね」と話した。