世界挑戦流れたが…大森将平、無冠戦で豪快KO
「ボクシング8回戦」(31日、島津アリーナ京都)
ダブル世界戦のアンダーカードで行われた55キロ契約8回戦では、IBF世界バンタム級14位の大森将平(23)=ウォズ=が3回2分30秒KOで、元東洋太平洋フライ級王者のロッキー・フエンテス(30)=フィリピン=を倒した。
当初、大森はこの日のリングで、IBF世界バンタム級王者のリー・ハスキンス(英国)に挑戦するはずだった。しかし今月7日に王者陣営から連絡が入り、練習中に膝を故障したとのことで試合を唐突にキャンセル。「テンションが下がりました」と振り返るように気落ちはしたが、世界挑戦経験のあるフエンテスとのノンタイトル戦を組み、仕切り直しをすることになった。
試合では体格で上回るサウスポーの大森が序盤からプレッシャーをかける。そして3回にワンツーからの右アッパーを直撃させ、フエンテスを前のめりに倒した。
世界挑戦は流れたが、地元リングで豪快なKO劇を見せた。「今年の終わりにふさわしいKOをお届けすることができてうれしい。世界はまだ早いのかもしれませんが、僕は(世界戦が)組まれればいつでも獲れる自信があるんで応援よろしくお願いします」。次のチャンスを待ち、世界奪取を約束した。
大森の戦績は19戦18勝(13KO)1敗。