井岡にTKO負けのスタンプ「勝てると思ったが…」嘔吐は初めて
「ボクシング・WBA世界フライ級王座統一戦」(31日、島津アリーナ京都)
ダブル世界戦のメインイベントでWBA世界フライ級王座統一戦が行われ、同級王者・井岡一翔(27)=井岡=が7回2分51秒TKOで、暫定王者のスタンプ・キャットニワット(18)=タイ=を沈めた。井岡は団体内の王座を統一するとともに、昨年4月に獲得した王座の4度目の防衛に成功した。
スタンプは2回にダウンを奪いながらも、逆転KOに散った。「ダウンを奪った右フックは最も得意なパンチ。勝てると思ったが、段々難しい展開になった」と残念そうに試合を振り返った。
7回にボディーブローで2度ダウン。「井岡選手のパンチはそれほど強くないが、経験の差が相当あった。呼吸のタイミングなど自分にとって悪いタイミングでボディーを打たれた」。ダウン後には嘔吐した。「(嘔吐したのは)初めて。試合前に麺類を食べた。日本の料理に慣れてない自分には良くなかったかも」と説明した。
井岡については「近い距離と遠い距離、両方で戦う技術がある。うまい選手」と語り、「チャンスがあれば、もう一度戦いたい」と再挑戦の機会を求めた。