「プロレス・新日本」（５日、後楽園ホール）

　熱狂の１・４東京ドーム大会から一夜明けた新日本に衝撃が襲った。ノアマットで悪逆非道の限りを尽くした鈴木みのる率いる鈴木軍が１５年１月４日以来、２年ぶりに新日本マットに登場。ＩＷＧＰヘビー級王者オカダ・カズチカに集団暴行を加えてＫＯし、鈴木が王座総取りを宣言した。

　鈴木軍は鈴木、デイビーボーイ・スミスＪｒ．とランス・アーチャーのＫＥＳ、ＴＡＫＡみちのく、タイチ、金丸義信、エル・デスペラード、飯塚高史の全メンバーが集結。

　ジュース・ロビンソン、永田裕志、柴田勝頼、本間朋晃、真壁刀義組とウィル・オスプレイ、石井智宏、矢野通、後藤洋央紀、オカダ・カズチカ組のセミファイナルで、ロビンソンが後藤を下した直後に突如乱入した。

　大ブーイングと「おかえり」の声が入り交じって会場が騒然とする中、鈴木軍は両チームの選手を次々と暴行して排除。オカダに反撃されたものの集団で袋だたきにし、最後は鈴木がゴッチ式脳天くい打ちでＫＯした。

　鈴木軍はリング上を占拠し、マイクを持った鈴木は「新日本プロレスよ、テメーらの宝、オレたちにすべてよこせ。オレたちが来たからには、ここはもうオレたちのリングなんだよ」と王座総取りを宣言。「何が新日本だ、ブタ臭くてたまんねえな、この会場は。全部お前のせいだ、オカダ。ここも食い荒らしてやる。何もかも食い荒らしてやる」と悪の演説を繰り広げた。

　花道を引き揚げると、タイチらジュニア戦士が「オレたちが帰ってきたから、新日本ジュニアは終わりだ。今まででっけー面しやがって、それも今日で終わりだ」などと怪気炎を上げ、ＫＥＳの２人も矢野、石井組からのＩＷＧＰタッグ王座奪取を猛烈にアピール。

　最後に鈴木が「ケイオス、バレットクラブ、ロス・インゴベルナブレス、どいつもこいつもプロレス界の王はオレたちだろ。偉そうな面してんじゃねえよ。お前らが持っているもの、何もかもオレたちによこせ。返事なんかいらねえ。すべて力ずくだ！！」と再度宣言し、不気味な笑みを浮かべた。