“昭和の生き残り”宝城&美闘が欧州最強タッグ破りV1!平成世代が挑戦名乗り スターダム
「プロレス・スターダム」(15日、後楽園ホール)
タッグ王座のゴッデス・オブ・スターダム選手権試合は、王者の“BY宝”宝城カイリ(28)、美闘陽子(30)組が挑戦者ケイ・リー・レイ、ニクソン・ニューウェル(ともに英国)組を下して初防衛に成功した。
王者組は、欧州最強タッグと評価する声もある挑戦者組の息の合った連携、合体技に主導権を握られ、場外乱闘では入場口の上から2人同時のプランチャを浴びるなど苦戦を強いられる。だが、宝城が長時間捕まりながらも耐え抜く粘り見せ、代わった美闘が多彩なキックで反撃。最後は、挑戦者に負けじと連携技を繰り出し、美闘のBドライバーから宝城のダイビングエルボードロップでレイを仕留めた。
試合後は、ニューウェルがマイクを握り、英語で宝城が持つシングル王座のワンダー・オブ・スターダム王座に挑戦をアピール。宝城は「ホワイトベルト(同王座のチャンピオンベルト)だけは聞き取れました。WHEN(いつ)?NEXT(次)?いいよ。いつ、どこで、何時って誰かが言ってたけど、受けてやるよ」と受諾し、2月23日の次回後楽園ホール大会での対戦が決定的となった。
そして、紫雷イオが率いるクイーンズクエストの渡辺桃(16)とHZK(19)の10代コンビも現れ、「ウチらの挑戦受けてくれん?」と、ゴッデス王座挑戦に名乗り。さらに「おばさんたち、お前ら返事が遅いんだよ」と挑発すると、昭和生まれの王者組は「答えはこうだ。昭和最高だよ。平成かかって来いや」と、こちらの挑戦も受諾した。
インタビューでは、宝城が「初防衛と言うことで、私たちもタッグとしての連携技とかを突き詰めようと思って練習してきたんですけど、バッチリ最後の方で出せました」と、チームの成熟に手応え。美闘も「V2、V3、V4と、どんどん行きましょう」と長期政権樹立に意欲を示した。
また、2つの挑戦アピールについては、宝城が「モテモテですね」と苦笑した。ニューウェルの印象は「日本でずっとタッグでやってきたので、個としてどんな選手なのかを警戒しながらやっていきたい」とコメント。渡辺、HZK組については、美闘が「ばばあって言ってきたね。なめんな昭和」などと話せば、昭和63年生まれの宝城は「私は最後の昭和生まれ。昭和の生き残りとして、頑張りましょう。BY宝!」と応え、打倒平成を誓い合った。