GHC調印式・拳王の会長批判を潮崎が一蹴「子供のよう」
プロレス団体のノアは19日、今年にディファ有明から東京・水道橋に移転した新事務所で、王者の潮崎豪、マイバッハ谷口組に拳王、マサ北宮組が挑戦するGHCタッグ選手権試合と、王者の大原はじめに原田大輔が挑戦するGHCジュニアヘビー級選手権試合(21日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)の調印式を行った。
タッグ戦では、昨年暮れに「新生ノアをプロレス界で一番の団体にする」との野望を掲げてジュニアヘビー級からヘビー級に転向した拳王が、立会人のノア・内田雅之会長を批判。自身と同じくヘビー級に転向した小峠篤司が丸藤正道と組んで、いきなりGHCタッグ王座に挑戦したことへの不満をぶちまけ「誰が決めてるんだ。会社だろ。会社って言うか、内田だろって思って。テメエ、なんで小峠がいきなりタイトルマッチだったんだよ」と暴言を浴びせた。
これに対し、内田社長は「小峠選手のアピールと実績とパートナーが丸藤選手だったということで決めただけです」と冷静に説明。すると、拳王は「まあいいよ。新生ノアを誰が動かしていくんだよ。内田、テメエじゃねえぞ。オレが動かしていくんだ」と宣言。さらに、「そこにいるチャンピオンは今や古株。そいつらからベルトを奪って、オレたちが新生ノアをスタートさせる」と、王者組の挑発を始めた。
だが、潮崎は余裕の表情で「小峠が先に挑戦してるとか、子供のようなことを言っている挑戦者はどうでもいい」と一蹴。「ノアのヘビー級の戦いというものをしっかり体で覚えてもらって、古株の厳しさも味わってもらって防衛したい」と予告した。
また、ジュニアヘビー級戦は王者と挑戦者がそろってヘビー級転向組にライバル心を燃やした。原田は、パートナーだった小峠がジュニアヘビー級のシングルとタッグの2冠を返上して転向したことに不満を抱き、「2つのベルトを一気に返上して、それを受け入れた会社も価値を落としたのを気づいてほしい」と指摘。「でも、その価値は戦いでしか上げられないと思うので、大阪ではヘビーに行ったヤツらを後悔させる試合をしたい」と意気込んだ。
受けて立つ大原も「自分もまったく同じ気持ち。階級が上がっただけなのに、まるで格が上がったかのような扱い、雰囲気もある。そういう状況を作った会社に対してすごく悔しいし、納得いきません」と同意。「オレと原田選手でノアジュニアになかったような歴史に残る試合、会社にも、拳王にも、小峠にも後悔させる試合をして、お客さんから『ノアのジュニアはすげえな。大原と原田にも期待できるな』って思ってもらえるタイトルマッチをしたい」と誓った。