大仁田 松方さんは「豪快、豪快、また豪快」 1日に300万円使う
元参院議員でプロレスラーの大仁田厚が2日、1月21日に脳リンパ腫で死去した俳優・松方弘樹さん(享年74)の思い出を語った。
かつて日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で松方さんと共演していた大仁田は、98年放送の新春時代劇スペシャル「次郎長三国志」の撮影で訪れた京都・太秦で、松方さんに声を掛けられたという。
「おい、大仁田!お前、夜来いって」
誘われるまま、訪れたのは京都市内の超高級ステーキ店だった。「(当時)5万円のフルコースで、フォアグラが乗ったステーキが出てきてね。いろんな(撮影の)組から20人くらいいたのかな」。その後はお座敷を貸し切り、芸者を交えてドンチャン騒ぎしたという。もちろん、支払いは松方さんだったという。
さらに、「これがステーキ店にも、お座敷にも松方さんはいないんだよ。『みんなでどうぞ勝手にやって』ってこと。かっこいいだろう?そんな人、見たことないよ」と裏話を明かした。
「松方さんは1日に300万円くらいつかうって。1000万円だか2000万円だか、もらったギャラを自分で全部取るんじゃなくて、周りの人につかうって、みんなが言ってた」
大仁田自身も電流爆破デスマッチがブームとなったころ、「レスラー全員連れて、焼き肉店で一晩で150万円」という“記録”があるというが、松方さんにはかなわないとした。
政界も経験し、数多くの人間と交流がある大仁田から見ても特別だった昭和の大スター。「京都で見た松方さんは『遠山の金さん』だったのかな。オーラがすごくあった。テレビとはまた違った」。松方さんが願った復帰がかなえば、再会の機会もあったはず。大仁田は「一言で言えば『豪快、豪快、また豪快』という感じだった。ご冥福をお祈りします」と悲しい知らせを残念がっていた。