新日本・IWGP王者オカダがみのる撃退V3、次期挑戦者にタイガーマスクW熱望

ベルトを防衛したオカダ・カズチカ=北海きたえーる
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 「プロレス・新日本」(5日、北海道立総合体育センター北海きたえーる)

 11年ぶりに復活した冬の札幌大会が超満員5545人の観衆を集めて行われ、IWGPヘビー級選手権試合は王者オカダ・カズチカ(29)が鈴木軍を率いる鈴木みのる(48)を下して3度目の防衛に成功。試合後は、次期挑戦者にタイガーマスクWを熱望した。

 オカダは前哨戦と前日の調印式で鈴木に徹底攻撃された右ヒザに分厚いテーピングを施して登場。当然、この日も鈴木得意のキックと多彩な関節技で右ヒザを狙われ、さらには鈴木軍の面々の介入もあって防戦一方となる。一時は鈴木のアキレスけん固めで長時間絞められてもだえ苦しみ、セコンドの外道がタオルを投入する構えを見せるまで追い詰められた。

 終盤は痛みのあまりに立つのもままならなくなったが、鈴木の必殺技ゴッチ式脳天くい打ちを寸前で回避してレインメーカーを放って形勢逆転。そこから原爆固めと合計3発のレインメーカーをたたみ掛け、鈴木を葬り去った。

 鈴木を「嫌い」と公言していたオカダはリング上で「鈴木さん、あなたは強いよ」と実力を認めながらも、「今まで嫌いでしたけど、今日でとても嫌いになりました」と、改めて宣言。そして、「1人、戦いたい相手がいます。新日本プロレスがOKというなら、オカダ対タイガーマスクWをやらせてください」と、昨年10月に突如現れた“謎の覆面戦士”との次回防衛戦を熱望すると、客席はどよめきに包まれた。

 インタビューでは、ノアマットで2年間大暴れして新日本に再上陸してきた鈴木軍の総帥を撃退したことに、「ぼくがやってきた2年間とボクがやってきた2年間どっちが上か、みんなに分かってもらう試合だと思っていましたので、負けることはできなかったです」と冷静にコメント。「やっぱりつらいですよ。このベルトを持ってることは。つらい戦いもしないといけない。プレッシャーもかかってきますし、いいことなんて全くないんじゃないかと思いますけど、新日本プロレスを背負っていますし、ベルトを守っていかないといけない。そのプレッシャーのある戦いを乗り越えた快感はチャンピオンにしか分からないと思うので、どんどん防衛して、もっともっと新日本プロレスを日本中、世界中に届けていきたい」と、団体を背負う厳しさに本音をもらしながらも、強い決意を示した。

 そして、タイガーマスクWについては「試合を見て戦ってみたいと思えるほど魅力のあるレスラーだと思う」と評価。「ボクの戦いたいというアンテナに引っかかる選手はなかなかいないですけど、防衛戦もやってきた選手ばかりですから、そういう選手と戦うのも面白いんじゃないかと思う」と、対戦する意義を説明した。

 また、IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチは王者の矢野通、石井智宏組がデイビーボーイ・スミスJr.、ランス・アーチャー組と真壁刀義、本間朋晃組の挑戦を退けて下して初防衛に成功。NEVER無差別級選手権試合は王者の後藤洋央紀がジュース・ロビンソンを下して初防衛に成功。IWGPタッグ選手権試合は王者のロッキー・ロメロ、バレッタ組がTAKAみちのく、タイチ組を下して初防衛に成功した。

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