麻生が日本Sライト級新王者 王座決定戦を8回TKOで制す
「ボクシング・日本スーパーライト級王座決定戦」(9日、後楽園ホール)
同級1位の麻生興一(三迫)が同2位の松山大樹(FLARE山上)を8回1分35秒TKOで下し、新王者となった。麻生は21勝(14KO)7敗1分、松山は13勝(7KO)8敗1分とした。
岡田博喜(角海老宝石)が昨年11月に返上し、空位になった王座の決定戦。14年、16年と岡田に挑戦して敗れた麻生が悲願の初タイトルをつかんだ。立ち上がりはしっかりガードを固め、松山の出方を見た。中盤から攻撃に転じると左ボディーから右ストレートと上下へのコンビネーションでペースを自分のものにした。
松山のパンチをほぼガードの上から受け、左ボディーからアッパー、右フック、右ストレートと執ような攻撃でごりごりと松山を削り、8回左右のフックから猛烈なラッシュをかけ、ロープに詰めたところでレフェリーが試合を止めた。
悲願のベルトを巻いた麻生は「感極まって泣いちゃうかもと思っていたけど、冷静でした。自分が日本チャンピオンになるイメージがなくて、ここ(腰)にあるのが信じられない。こんな僕に3度もチャンスをくれた三迫会長、久保マネジャーに感謝します」と感無量の面持ちだった。