「久保シート」の子供にベルト届ける!久保隼 世界戦に200人招待

 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(4月9日、エディオンアリーナ大阪)

 世界初挑戦が決まった久保隼(26)=真正=が11日、神戸市内で自身初の講演に臨んだ。所属ジムの山下正人会長(54)とともに、兵庫県内の児童養護施設の小、中学生、高校生約200人に自らの経験を語った。

 ボクサーらしくなく「人前が苦手」という久保が一念発起。自らの挫折経験や、尊敬するジムの先輩、3階級制覇王者の長谷川穂積氏の話を熱弁した。

 大一番には「みんなを招待したい」と、4月9日のエディオンアリーナ大阪に「久保シート」200席を用意する意向も示した。「子供たちに夢を与えられるかどうか、それは自分次第。そういうことが本当にできる選手にならないと」と自身のモチベーションにも代える。

 「試合では毎回『負けたらどうしよう』とばかり考える。だから練習する」と本音で子供たちと向き合った久保。心優しき挑戦者は、その声援を力に初戴冠を目指す。

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