東洋太平洋王者、太尊康輝が初防衛戦 来年の世界戦へ足場固める
ボクシングの東洋太平洋ミドル級王者・太尊康輝(24)=六島=が13日、大阪市内で会見し4月16日、大阪・住吉区民センターで同級11位・アン・サンジェ(25)=韓国=を相手に初防衛戦を行うことを発表した。戦績は太尊が11勝(10KO)2敗2分、サンジェが6勝(1KO)3敗。
昨年11月23日、王者ドゥワイト・リッチー(オーストラリア)を3-0判定で破り、悲願の王座を獲得。世界ランク入りも果たしWBA同級13位。今年、まずは防衛を重ね、地力を付けることに照準。来年、夢の世界戦への足場を固める。
昨年8月は韓国選手相手に苦戦をしいられ、ドロー。「いい試合を見せようと色気が出た」と言う。王者となって精神面でも真価を問われる。「一発は持っている相手をさばいて倒す。パンチを当てたら倒す感触はある」とKO宣言した。
枝川孝会長は「KOは求めるよ。完ぺきな形で勝つことが必要。ミドルで世界なんて(ロンドン金メダリスト)村田諒太(帝拳)でもなかなかできない。もう少し、レベルを上げたいけど、次、防衛したら(世界戦に向け)アプローチしていくよ。話が来たら、やらない選手はおらん。何があるか分からんから」と世界戦に向けて動くことを約束した。
まな弟子もそのつもり。同級は怪物ゴロフキン(カザフスタン)が3団体を統一する王者に君臨するが、12年、ゴロフキンに挑み、3回TKOで敗れた淵上誠の例もある。「淵上さんだって突然話はあったわけだし、次の次を見据えて、まずはきっちり倒す」と闘志は十分。浪速のタイソンが世界へ向け存在をアピールする。