「ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ」（３月２日、両国国技館）

　王者・山中慎介（帝拳）に挑戦する同級６位のカルロス・カールソン（メキシコ）が２２日夕、成田着の航空機で来日した。

　「大変な長旅だったがコンディションはいい。力強い練習を積んできたし、減量も順調だ。明日戦えと言われたら戦える」と調子の良さをアピールした。

　山中については「山中選手は大変タフなチャンピオン。素晴らしい防衛を重ねている」としつつ、山中が過去にメキシカンと闘った４戦すべてＫＯ勝ちしていることを聞くと「その連勝はこれで終わる。ＫＯでなければ勝てないと思っているし、勝利のみを考えている」と闘志をむき出した。デビュー戦で敗れて以来、２２連勝中の勢いでぶつかるつもりだ。

　手荷物に猿のぬいぐるみをかたどった機内用枕が人の良さをうかがわせた。ニックネームが「メ・ニン」といい、猿が主人公の人気アニメから付けられたものという。「ニックネームはそうだけど、ファイトスタイルは猿とは関係ないよ」と笑った。