山中慎介が公開練習「神の左」をピンポイント

3・2のカルロス・カールソン戦を前に練習を公開した山中慎介(右)=帝拳ジム
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 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3月2日、両国国技館)

 12度目の防衛戦を迎えた山中慎介(帝拳)が23日、都内のジムで練習を公開した。「コンディションは仕上がっている。減量に入っても力が入っているし、力み過ぎないか心配。不安は一切ない」と自信をみなぎらせた。

 同門のスーパーバンタム級・堀池雄大との最終スパーリングでは鋭い左を上下に決め「最初は硬かったけど問題ない。いつも通りの感じです」と納得の様子だった。

 対戦相手のカルロス・カールソン(メキシコ)について「一番警戒するのは右。自分のスタイル的にもらいやすいのが右なので、外せるポジションが取れれば左が入ると思う。左の精度は特に意識してきた。スパーリングパートナーに警戒されながら何度も当てられた」と話した。

 堀池は「左ストレートも左ジャブもピンポイントで急所を打って来る。遠いところから来るし、伸びがある。ヘッドギアがなければヤバイ。ボディーも効いた。倒して勝つと思う」と振り返った。

 具志堅用高(協栄)の持つ世界戦13度連続防衛の日本記録に王手を掛ける試合だが、これまで通り「記録に興味はない」と繰り返した。内山高志(ワタナベ)が昨年4月に12度目の防衛に失敗したことを聞かれても「意識はまったくないです」と返した。

 「前回よりいい試合をしたいというのがモチベーションになっている。モレノ戦以上のインパクトを残したい。しっかりメリハリを付けたボクシングをして、最後にインパクトある倒し方で勝ちたい」と強調した。

 最近、長男の豪祐君が「WBC」の手作りメダルをプレゼントしてくれたという。「12度目にして初めて。Wの字がなかなか書けなかったのを映像で見て泣けてきた」とパパの顔をのぞかせた。試合当日はお守りとしてベルトケースに同封して持参するという。

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