大仁田が船木から爆破王奪還!遺恨精算でタッグ結成か
「プロレス・超花火」(26日、エスフォルタアリーナ八王子)
大仁田厚が怨敵の船木誠勝にリベンジを果たし、爆破王を奪還。一連の抗争に終止符を打った。
大仁田は船木が保持する爆破王選手権に挑戦(試合形式は電流爆破バットデスマッチ)。両者の遺恨は、昨年4月、超戦闘プロレスFMWマットで勃発し、その後、超花火マットに飛び火。同7月24日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で、大仁田は当時保持していた爆破王のベルトを懸け、船木と初の一騎打ちを行った。その一戦で、大仁田は右腕を骨折した上、船木に敗れて王座陥落する屈辱を味わった。その後、大仁田は1月22日に大阪での電流爆破ロイヤルランブルで勝利し、次期挑戦権を獲得。陥落から、7カ月の月日を経て、ようやくリターンマッチの機会が巡ってきた
開始早々、大仁田は毒霧を噴射し、船木の視界をさえぎると、得意の場外戦へ持ち込んだ。一時は反撃を受けてサンドバック状態になった大仁田だが、船木のミドルキックをかわしてバックドロップで投げ捨て、2度目の毒霧を噴射。そして、爆破バットで船木の背中を痛打。初の被爆となった船木に、返す力は残っておらず、3カウントを聞いた。
晴れて、7カ月ぶりに爆破王のベルトを手にし、第6代王座に輝いた大仁田だったが、脱兎のごとく、ブードゥー・マーダーズ(VM)のTARUと、同軍に加入した田中将斗が乱入し、大仁田をボコボコに…。窮地の大仁田を救ったのは、なんと船木だった。船木はキックでVMを蹴散らすと、闘いを通して認め合ったのか、大仁田とガッチリ握手を交わし抱擁。これまでの遺恨を水に流した。TARUは「オレと田中で、挑戦させろ!」とアピールした。
試合後、大仁田は「ベルトが戻ってきてうれしい。プロレスを40年以上やってきたけど、思うところあって、船木選手と話を詰めてみたいと思う。人生いろいろ。パンクラスの頃の船木選手とはまた違うような気がした。水と油で批判があったのも知ってるけど、いろんな人生がある。泥水をすするようなもんだけど、オレにはオレの人生がある。船木選手とは、これで決着が付いたんじゃないかな」と話し、明言こそ避けたが、船木との異色タッグ結成の可能性をほのめかした。
ZERO1マットでは、田中が正規軍を裏切り、VM入りしたばかり。ここで、大仁田と船木が、タッグを組むことにでもなれば、超花火マットが風雲急を告げる。