「プロレス・新日本」（２７日、後楽園ホール）

　米国ＲＯＨとの合同興行が行われ、ＮＥＶＥＲ無差別級王者の後藤洋央紀がＲＯＨのパニッシャー・マルティネスの挑戦を退けて２度目の防衛に成功した。

　後藤は身長２メートルの巨体から繰り出す挑戦者の重くて多彩なキック、ノータッチ式トペなどの豪快な攻めに大苦戦。最後も、挑戦者の必殺技である変形チョークスラムのサウスオブヘブンを決められる寸前まで追い込まれたが、ネックブリーカーとバックブリーカー複合技ＧＴＲで切り返して逆転の勝利を手にした。

　試合後は「名前も知らない。何をするかも分からない。そんな相手だったですけど、あれだけやる人間が世界にはたくさんいるということですよ。このベルトが巡り合わせてくれた」と、挑戦者の実力を認めながら充実の表情。「どこの団体でも、誰でも、どこの国でも、無名の選手でも構わない。このベルトを狙いたいなら挑戦してこい」と、相手を選ばずに防衛戦をしていくことをぶち上げた。

　さらに、話題は３月１１日に開幕するシングルトーナメントのニュージャパンカップ（ＮＪＣ）へ。優勝者は同王座、ＩＷＧＰヘビー級王座、同インターコンチネンタル王座のいずれかへ挑戦を選択できる権利が与えられるため、王者はエントリーされない慣例となっている。「このベルトを獲ったことで、出ないでしょう」と見通しながらも、「オレは出ても構わない。むしろ出たいよ。その気持ちの方が強い」と出場を熱望した。