山中慎介 陽気なメキシカンに「イラッとくる」
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(2日、両国国技館)
前日計量が1日、都内で行われ、王者・山中慎介(帝拳)は100グラムアンダーの53・4キロ、挑戦者で同級6位のカルロス・カールソン(メキシコ)は500グラムアンダーの53・0キロでともに一回でクリアした。
計量を終えた山中は、ペットボトルの水をごくごくと飲み、さらにみかんジュースでのどを潤し「染み渡る」と一言。さらにスッポンスープを味わうと「コンディションはうまく仕上がっていますけど、スープを飲んで一層元気になりました」と充実感をみなぎらせた。
カールソンはニットのスキー帽をかぶって登場。計量後は缶コーラを飲み、菓子をぱくついた。山中は「メキシカン特有の陽気さなんでしょうけど、時々イラッとすることがある。試合できっちり決着を付けたい」とバッサリ。山中の目には緊張感を欠くと映っているようで「いちいちなってない。いずれ、あの時ああしておけば良かったと反省するんでしょう」と話した。
具志堅用高(協栄)の持つ、世界戦13連続防衛の日本記録に王手を掛ける一戦だが「記録は気にしないが、結果にはすごくこだわりがある。普通にではなく、インパクトのある勝ち方を目指したい。お客さんに喜んでもらえるようKOしたい」と圧勝を予告した。