向井寛史 3・11ツォ戦に向け最終スパーリング

 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の向井寛史(31)=六島=が1日、敵地香港で行われるWBO世界同級1位のレックス・ツォ=香港=との次戦(11日)に向け、大阪市内の同ジムで日本スーパーフライ級2位の奥本貴之=グリーンツダ=を相手に4ラウンドの最終スパーリングを行った。

 向井は「試合が決まってから無茶苦茶調子が良く、いろいろと試せたが、ここに来て疲れが出て調子落とした。今日のスパーリングも疲れであまり良くなかったが、その分いいところと悪いところも再確認できたのでよかった。明日からは減量しながら疲れを取り、香港では必ず勝ちます」と手応えを語った。枝川孝会長も「いつもより気持ちが乗っているので必ず勝つ」と、世界挑戦への足掛かりとなる奪冠に太鼓判を押した。

 試合は向井の持つWBOアジアパシフィック王座と、ツォの保持するWBOインターナショナル王座、WBCアジア王座の計3本のベルトを懸けた決統一戦となる。ツォは活動拠点の香港で絶大な人気を誇るスターボクサーで、米国の大手興行会社・トップランク社と契約しており、ここまで20戦全勝(12KO)と無敗を続けている。

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