大日本・関本が鈴木と大熱戦ドロー防衛、3・30後楽園で再戦約束

 「プロレス・大日本」(5日、後楽園ホール)

 BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合が超満員札止め1580人の観衆を集めて行われ、王者の関本大介が時間切れ引き分けで同王座初挑戦の鈴木秀樹を退け、2度目の防衛に成功した。

 関本のパワー殺法と鈴木のテクニックのぶつかり合いは、激しい打撃戦も交えた一進一退の大熱戦に発展。鈴木がドラゴンスープレックス、裸絞めなどの多彩な投げと変幻自在の関節技、関本もパワフルなラリアットに鈴木の必殺技である人間風車まで繰り出したが、お互いに決定的なダメージは与えられず。最後まで鈴木は人間風車、関本も自身の必殺技ぶっこ抜きジャーマンスープレックスを決め切れないまま時間切れとなった。

 試合後、マイクを握った関本は「すみませんでした。勝てませんでした」とファンにおわび。そして、「鈴木秀樹、もう1回やりましょう」と呼びかけると、客席から歓迎の大拍手が起こった。

 一方の鈴木も「本当にまたできるんですか。よく誰か(挑戦者に名乗り)出てくるんですけど、出てこないので、3月(30日)の後楽園で挑戦させてください。お願いします」と、再挑戦を逆要求。関本は「3月30日、もう1回やりましょう」と快諾し、両者の再戦が決定的となった。

 インタビューでは、「ああいう試合はイヤですね。殴り合いのような」と振り返った鈴木。2月を休養に充ててこの試合が2戦目だった関本について、「体の張りが休む前より上がっていましたね。ダブルアームもつかみきれなかったし、ジャーマンもドラゴンもクラッチしきれなくて返された」と、パワーアップを感じていた。

 関本はドロー防衛に「勝てなかった。その一言に尽きる。納得いかないです」と不満顔。「やっぱり鈴木選手の体の使い方というか、そういうものがありまして、スタミナ切れもありますし、鈴木選手のエルボーでフラフラになったのもありました」と振り返り、「3月30日の後楽園があるんで、しっかりと防衛したいと思います」と次戦での決着に意欲を示した。

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