オカダ 謎の覆面選手「タイガーマスクW」下す 実力を称賛「苦戦した」
「プロレス・新日本」(6日、大田区総合体育館)
“金の雨のを降らせる男”IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカが、テレビ朝日系で放送中のアニメ「タイガーマスクW」から飛び出した謎の覆面戦士タイガーマスクWとのノンタイトルの一騎打ちを制した。
オカダがWを指名したことで実現した夢の対決だったが、オカダは、新日本でも活躍した飯伏幸太を思わせるようなWの驚異的な身体能力から繰り出す四次元殺法に大苦戦。コーナー最上段からの三角飛びケブラーダ、雪崩式タイガーラストライドなどの荒技を受けるピンチもあったが、自身も負けじと場外フェンスを飛び越すボディーアタック、ドロップキックでコーナー最上段からWをたたき落とすなど、Wに負けない身体能力を発揮して応戦する。
時間切れまで3分、27分超の熱戦は終盤、言葉をほとんど発さないWが「来いよ、オラ!」とほえるなど、両者が異常興奮状態となって殴る蹴るのケンカファイトを展開。それでも、最後はオカダが脳天をマットに突き刺すような原爆固めからひレインメーカーでWを葬った。
試合後、オカダはリング上でマイクを握ると、「みんなワクワクしたでしょ。またやりたいですね」と再戦希望を表明。そして、旗揚げ45周年記念試合を銘打たれた今大会のメインイベントを締めたことで、「このオレがいる限り、新日本プロレス、50周年、100年、1000年…、生きてるかな」と笑いを誘いつつ、「オレがいる限り、金の雨をしっかり降らせるからな。新日本プロレスは永遠に不滅です」と高らかに宣言した。
インタビューでは、「自分で指名しておいて言うのもなんですけど、きつい戦い、ここまでやるとは思っていなかったです」と苦戦を振り返ったオカダ。Wの実力を「危険な技だけじゃなく、蹴りも鋭いですし、技も的確に来ていたので、ここまで長く戦うとは思っていなかった。きつかった。強かった」と評価し、「Wにその気があって、ここまでの戦いをして、それで終わりならそれでいいし、目指すものがあるなら、オレはその目指すものを持っているので、目指してきていいんじゃないかと思いますね」と、再戦をWの意志にゆだねた。
そして、「この戦いを、しっかりアニメでも再現してもらいたい」と、アニメ化を希望希望。「この試合を見ると、『タイガーマスクW』をみんな見るでしょ。興味を持ってもらえたと思いますし、アニメでもオカダ対タイガーマスクWをやってもらって、アニメと実際のプロレス、どっちが面白いか勝負しましょう」と、アニメのPRも忘れなかった。