「ボクシング　１０回戦」（１０日、後楽園ホール）

　３年３カ月ぶりに国内リングに復帰する元ＷＢＡ世界バンタム級王者・亀田和毅（協栄）と、元世界３階級制覇王者でチーフトレーナーを務める長男・興毅氏、元世界２階級制覇王者の次男・大毅氏の「亀田３兄弟」が７日、都内のジムで会見した。

　金平桂一郎協栄ジム会長は「かねて３兄弟を日本のリングに復帰させることがテーマだった。今回、大毅のセコンドライセンスを申請し、試合までには発行される予定です」と明かした。大毅は「和毅の試合を近くで見られるのはうれしいし、僕にしかできないサポートがあると思う」と笑顔を見せた。

　「兄として言える位置にいるので、気持ちの面で支えてやりたい。お兄ちゃん（興毅氏）は打たれ弱い。僕は打たれ強いので、行け！行け！とやりたい」と、興毅氏と和毅を苦笑いさせた。

　興毅氏は「大毅が一緒になって和毅の試合をサポートすることが決まったので、国内で約３年ぶりに『亀田トレイン』で入場しようかな、と思っています。並ぶ順番はジャンケンで決めようか、いや誰が先頭になるかよく考えます」と話した。

　亀田３兄弟が一丸となった。興毅氏は「オレと大毅は日本のリングに上がりたかった。その思いを和毅に託したい。亀田家の最終兵器として頑張ってほしい」と、亀田３兄弟の底力を見せるつもりだ。