新日本・本間の代役でNJC出場の永田、初戦のロアを一蹴「もう一花咲かせる」
「プロレス・新日本」(7日、後楽園ホール)
シングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ(NJC)」(11日開幕)に、頸髄損傷の重傷を負った本間朋晃に代わって出場することになった永田裕志が、NJC1回戦の相手タンガ・ロアを6人タッグマッチで一蹴した。
試合前に行われたNJCの会見では、永田は「ニュージャパンカップから卒業するはずだったんですが、卒業させてもらえませんでした。まだまだボクの力が必要だと言うことでしょうか。そういう思いを胸に、真摯(しんし)な気持ちで信念を全うしたいと思います」と、神妙な面持ちで意気込みを示した。
試合ではジュース・ロビンソン、マイケル・エルガンと組んで、ロア、高橋裕二郎、バッドラック・ファレ組を迎え撃つと、するどいキックを連発するなど生き生きとしたファイトを展開。最後はロアと一騎打ちとなり、エクスプロイダーからの岩石落とし固めであっさりと料理してしまった。
試合後は、「そんなに手応え感じなかった。いつもの調子で臨んだら、案外あっさりだったんで拍子抜けした。ニュージャパンカップを卒業しかけたけど、残った在校生がこれだったら、また帰ってこなきゃなっていう手応えだった」と、初戦の相手のふがいなさを嘆いた。
「本間が大変なケガで出られなくなって、オレに役目が回ってきたのは、うれしいとかじゃなくて真摯(しんし)な気持ちで、全身全霊で臨むのが本間に対する礼儀」と本間を思いやりながら、「50(歳)を超えてもIWGP(ヘビー級王座)を獲るという野望があるわけで、ニュージャパンカップには未練はなくてもIWGPには未練がある。もう一花咲かせてやろうと思っていますよ」と、衰え知らずの意欲を見せた。