ＷＢＡ世界フライ級王者の井岡一翔（２７）＝井岡＝が８日、大阪市内で会見し、４月２３日にエディオンアリーナ大阪で同級２位のノクノイ・シットプラサート（３０）＝タイ＝と５度目の防衛戦を行うことを発表した。

　ノクノイは世界初挑戦ながら６６戦６２勝（３８ＫＯ）４敗と豊富なキャリアを誇り、０５年から１２年間無敗で６１連勝中の強敵。現在３戦連続ＫＯ勝利中の一翔は「戦績はすごくても僕とは戦っていないのでその連勝をストップさせたい。いいパフォーマンスを出して、最終的にはレベルの違いを見せたい」と拳を握った。

　Ｖ５を達成すれば元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏（６１）と並ぶ日本人最多タイ世界戦１４勝となる。「具志堅さんの記録に並べるのは光栄なこと。（記録に）近づくにつれて重みを感じる。世代は全く違うが、影響を与える選手であることは間違いないし大きな刺激をもらっている」とリスペクトを込めて話した。

　標的とするＷＢＯ同級王者鄒市明（ゾウ・シミン、３５）＝中国＝との統一戦実現に弾みを付けるためにも負けられない。「４戦連続ＫＯは理想。応援して下さる方々に喜んでいただけるよう今回もＫＯ勝利したい」と意気込んだ。

　また、ＷＢＯ世界バンタム級王座に挑む大森将平（２４）＝ウォズ＝とのダブル世界戦となる。