元なでしこリーガー佐山デビュー戦判定勝ち「なでしこジャパンが見た景色を自分も」
「ボクシング・女子4回戦」(15日、後楽園ホール)
女子サッカーのなでしこリーグ下部組織、長野パルセイロでプレーした佐山万里菜(ワタナベ)が、ニラポーン・スックサーソンクロチュンマイ(タイ)とのデビュー戦をフルマークで判定勝ちした。
1回こそ「緊張した」とぎこちなさがあった佐山だが、2回からは前に出てくる相手に一方的に手を出し続けた。接近戦の中、「自然に出た。練習はしていなかった」という右ボディーを多用する。試合後も息はまったく乱さず「あと4ラウンドでもいけました」と豊富なスタミナも見せた。
それでも「勝てたことは良かったですけど、内容的には悔しい。練習してきたことを出して、しっかり倒して勝ちたかった。チャンスはあったのに打ち切れなかった」と反省が口をついた。
パルセイロ時代のユニホームで登場。背番号は3シーズン背負った「19」だった。デビューを無事に終えた佐山は「ボクシングはサッカーと違って個人競技。違う景色が見れました。世界チャンピオンになって、なでしこジャパンが見た景色を自分も見たいと思います」と力強く宣言した。