元モデル美人ボクサー・後藤あゆみ東洋太平洋王座獲得 会場から大声援

決定戦を制し東洋太平洋王座を獲得した後藤あゆみ
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 「ボクシング・東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦」(15日、後楽園ホール)

 同級1位の後藤あゆみ(ワタナベ)が同級2位のキム・アクタブ(フィリピン)を3-0の判定(80-73、79-73、78-75)で下し、プロ6戦目で初のベルトを巻いた。後藤は6勝(4KO)無敗、アクタブは4勝(3KO)7敗1分とした。

 身長、リーチで大きく上回る後藤だが、1ラウンドからアクタブの超好戦的なスタイルに戸惑いを見せた。まるでイノシシのように突進し、両腕を大きく振り回してくるスタイルを「アブノーマルというか、あそこまでとは。想定し切れなかった」と振り返った。

 突っ込んでくるアクタブに対し、下がりながらもパンチを出して応戦。4ラウンド終了後の途中採点は38-38、40-37、40-36で後藤が2-0で支持された。

 5回、ようやく後藤が反応し始めた。飛び込んで打ち込んで来るアクタブがバランスを崩したところを捕らえてパンチを浴びせた。しかし、会心の一撃は打ち込むことができずに試合終了のゴングを聞いた。

 試合後の後藤に笑顔はなかった。打ち終わりを捕らえたパンチについても「もっと早い段階でやれればよかった。打ち終わりを狙うばかりで、自分でペースをつくれなかった。もっと打てたと思うし、反省しています」と、声も小さかった。担当の石原トレーナーは「気持ちで飲まれていた。突っ込んでくる相手もいるので、いい経験になった」と収穫をあげた。

 元モデルで、11年のミス府中(東京)にも選ばれた美人ボクサー。会場にはおそろいの「AYUMI」Tシャツを着た多くのファンから大声援を送られた。「正直、もっときれいに勝ちたかった。倒したかったです。チャンピオンになったので、頑張って精進します」とファンに誓った。

 次戦は5月13日、香港に遠征する。WBO世界スーパーフライ級王者、レックス・ツォー(中国)のプロモーターの興行で、後藤のダメージを判断して、防衛戦かノンタイトル戦かを決定するという。

 今年のワタナベジムは絶好調だ。1月31日に荒川仁人が決定戦を制しWBOアジアパシフィック・ライト級王座を獲得したのを皮切りに、2月4日には久我勇作が日本バンタム級王座を、同28日には京口紘人が東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。後藤が続いて4人の新王者が誕生した。今後も22日に船井龍一が、日本スーパーフライ級王者の中川健太(レイスポーツ)に挑戦し、4月9日には大阪で、谷口将隆が小西伶弥(真正)との日本ミニマム級王座決定戦に臨む。

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