リナレス大差判定で初防衛 敵地英国でクロラに連勝「次は米国」

 「ボクシング・WBA世界ライト級タイトルマッチ」(25日、マンチェスター)

 王者のホルヘ・リナレス(31)=帝拳、ベネズエラ=が25日(日本時間26日早朝)、英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで再戦となる初防衛戦に臨み、前王者のアンソニー・クロラ(30)=英国=からダウンを奪い、3-0で大差判定勝ちした。スコアはジャッジ全員が118-109。

 昨年9月に同会場で行われた前戦では、リナレスが3-0(115-114、115-113、117-111)でクロラから王座を奪取。前回は一進一退の攻防の中、リナレスは右拳を痛めながらも終盤のラウンドで有効打を重ね、3度目の防衛を狙ったクロラに敵地で競り勝った。原則禁じられているダイレクトリマッチがWBAに認められたこともあり、半年を経て両者が再び拳を交えることになった。

 再戦ではより明白な形で決着がついた。1万3000人満員札止めの完全なる敵地でリナレスの圧倒的なスピード、テクニックがさえる。堅固なガードを誇るクロラを左右のアッパーで打ち崩し、序盤から試合を支配。7回にはコーナーに追い込まれて相手に右を打たせておいて、その打ち終わりに左アッパーを合わせる芸術的なダウンを奪った。最後まであきらめないクロラを仕留めることはできなかったが、全員が9ポイント差をつける圧勝で再戦を制した。

 リング上でリナレスは「クロラはすごい根性を持った選手だった。条件は整った。次は米国。マイキー・ガルシア、ロマチェンコ、誰とでも戦う。最高の試合をする」とビッグマッチへの野望を語った。返り討ちに遭ったクロラは「リナレスは非常に強かった。距離も詰められなかったし、何も言い訳できない。マンチェスターのみんな、応援ありがとう。勝てなくてごめん」と完敗を認めるしかなかった。

 リナレスの戦績は45戦42勝(27KO)3敗。クロラは40戦31勝(13KO)6敗3分け。

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