井上浩樹5回TKOで7連勝 アニオタ本領発揮「かばんちゃんにささげるTKO」
「ボクシング・8回戦」(27日、後楽園ホール)
日本スーパーライト級12位の井上浩樹(大橋)が同級14位の藤田光良(鹿児島)を5回2分25秒TKOで下した。井上浩は7勝(6KO)無敗、藤田は10勝(3KO)3敗となった。
井上浩は立ち上がりリズムに乗りきれずに藤田の先攻を許した。攻勢に下がらされ、手数も少なかった。だが、4回にアッパーの連打で一気に流れをつかんだ。顔をのけぞらせて左フックにつなげ、ダメージを与えた。5回、ダメージの色濃い藤田を攻め立てるとレフェリーが試合を止めた。
試合後の勝利者インタビューでは「ワーイ、うれし~い」とアニメ言葉で喜びを表現。この日は入場曲をいつものアニメ「ラブライブ!」ではなく、今週最終回を迎える人気アニメ「けものフレンズ」に替え、同アニメのTシャツを着て入場した。「(けもの-のキャラクター)かばんちゃんが頑張っているので、僕も頑張ろうと思った。かばんちゃんにささげるTKOです」とアニメ・オタクならではのコメントも披露した。
それでも控室では「走り込み合宿で足の筋を痛めて、試合の10日前には熱が出て準備不足だった。試合前は不安だった。それが出てしまった。言い訳にはしたくないけど、次ちゃんと準備すればいい結果が出ると思う。反省して次に生かしたい」と、苦しい中でもTKOで連勝を伸ばし、安どの表情だった。