井上尚弥、米進出へ“試金石”V5戦 5・21、2位ロドリゲスと
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(5月21日、有明コロシアム)
大橋ジムは4日、都内でWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23)の5度目の防衛戦とIBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(34)の3度目の防衛戦を発表した。海外からの井上尚への注目度は高まるばかりで、防衛に成功すれば9月の米国進出は確実な状況となった。
5度目の防衛戦が決定した井上尚は、指名挑戦者のロドリゲスについて「接近戦がラフでうまい選手。下半身を強化しているので、しっかり結果を出したい」と意気込んだ。
舞台裏ではIBFから統一戦、WBAからはバンタム級挑戦のオファーがあり、陣営はどちらでも応じる構えだったがともに先月までにキャンセルされた。大橋秀行会長は「IBFの統一戦は9割方決まっていた。結果的にWBOの指名試合となった」と言う。
3月19日に軽量級最強と言われたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がWBC世界同級王座から陥落し、井上尚への注目が世界的に高まっている。大橋会長は「尚弥はアメリカですごく評価されている。9月にオファーが来ている。(米国で)防衛戦かノンタイトル戦をして、年末に大きな試合を組みたい」と青写真を描く。
年内にもバンタム級に上げる予定で、注目のゴンサレス戦も「バンタムに上げてもらえば」と立場が逆転した。井上尚は「まずは5月の試合で結果を出して、先のことはそれから」と冷静に話した。