IGF新ブランドNEW「ダァー!」なき旗揚げ戦 エース鈴川はジョシュに敗れる

鈴川真一を絞め上げるジョシュ・バーネット(奥)=後楽園ホール
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 「プロレス・NEW」(5日、後楽園ホール)

 IGFの新ブランド「NEW」の旗揚げ戦が超満員札止め1435人の観衆を集めて行われた。メーンではエースの鈴川真一が12年10月に対戦して敗れた総合格闘技の大物ジョシュ・バーネットに雪辱を期して挑むも、返り討ちに遭う船出となった。

 開始から勢いよく突進した鈴川は張り手、ヒザ蹴りなどの重い打撃だけでなく、寝技でも互角に渡り合ったが徐々にペースを握られ、最後はパワーボムからの岩石落とし固めに沈んだ。

 試合後、鈴川はノーコメント。だが、ジョシュは「とても難しい、タフなファイトだった」と振り返り、「関節技も含めて全体的にレベルアップしている。まだまだかも知れないが(自分の実力に)かなり近づいている感じはする。とても危ない」と、鈴川の成長を評価した。

 また、アントニオ猪木氏への依存からの脱却を目指して立ち上げたNEW旗揚げ戦の全試合終了後、IGFのサイモン猪木取締役がリング上であいさつ。「本来ですと、猪木さんがここに来て『ダァー!』をして締めてもらうのですが、猪木さんには頼りたくないです。なので、『ダァー!』はありません。NEWの選手がはい上がって、オリジナルの締めができる日が来ることを信じています。どうぞ、ご期待ください」とファンに誓った。

 インタビューでは「正直、猪木さんがいたならな、と感じた。いろんなところが甘かった」と反省しながらも、「選手のみなさんはすごい頑張って、会場も盛り上がっていたのでありがたいです」と、選手の奮闘を評価。エースの鈴川が敗れたことについても、「新日本も旗揚げ興行で猪木さんが(カール・)ゴッチさんに負けてますし、逆によかったんじゃないかと思うぐらい。今後の鈴川に注目してもらえれば」と、心配はしていなかった。超満員札止めだった観客動員については「1回目だからですけど、ここからが勝負。ウチだけしかできないようなプロレスを見せていきたい」と気持ちを引き締めた。

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